25日に閉幕した平昌冬季五輪ですが、北朝鮮が高官代表団や女性応援団の投入で「ほほ笑み」攻勢を仕掛け、これを機に核問題を横において南北融和の方向に進もうとしています。
このことは 北朝鮮対応で日米にとって懸念材料です。
韓国の国民の底流には、朝鮮戦争の混乱で南北に生き別れた1千万人といわれる離散家族の存在があるといわれています。
韓国の世論では、同じ北朝鮮でも指導部と一般住民を区別しており、北朝鮮全体を脅威の対象とみなしがちな日本人とのずれがあるようです。
「民族愛」で世論をひとまとめにしたいのが文大統領で、廬武鉉大統領時代に南北首脳会談が行われ、その時の会談準備をしたのが文氏でしたから「民族」に傾斜し南北融和に向かうのは納得がいきます。
当時の16〜25歳の若年層を対象にした世論調査では、米国と北朝鮮が戦争した場合、北朝鮮に味方するとの回答が65%に達し、米国に付くとした28%を大きく上回ったことを見ると、その時の韓国の世論がわかります。
ただ、現在で文大統領の思惑通り、ことが進むかというと懐疑的な見方が多いようです。
某調査では、「南北統一が必要」と答えたのはこの10年間に10ポイント低下し、特に20、30代が低くなっています。
核を放棄しないままでの対北支援に対する反対は20代が多く、今回の「美女応援団」に対する関心も今一つだったようです。
南北問題をすべてに優先すると、文大統領は政権誕生の原動力となった若年層が離れていくことも予想されます。
現状からすると、果たして北朝鮮の“ほほえみ外交”は朝鮮半島情勢の緊張緩和につながるのでしょうか、大いに疑問です。
2018年02月28日
2018年02月27日
今回の医療改定
今年4月から、医療や介護の公定価格である、診療報酬と介護報酬が大きく変わります。
社会保障費が膨張して、医療や介護が危機的状況を迎えます。
いわゆる2025年問題を乗り切るためで、目指すのは、「病院から、在宅へ」の転換です。
その在宅重視、どうやって進めるのか、キーワードは三つです。
@カギをにぎる「かかりつけ医」
A最期は「終の棲家」で
Bそして、問われるフリーアクセス
7年後には、団塊の世代が、全員75歳以上となり、その結果、日本人の5人に一人が75歳以上という、超高齢社会となります。
当然、医療や介護の必要性が急激に高まります。
2015年度は、およそ118兆円だったのに対し、2025年度は148兆円、およそ1.3倍に膨れ上がると推計されています。
高齢化が進むと、実は、入院や手術を必要とする患者は減ります。
そのかわり、生活習慣病などの慢性疾患や、複数の持病をかかえるお年よりが増えます。
こうなると、治せない病気とうまくつきあいながら、自宅や介護施設など、ふだん住み慣れた場所でいつものように暮らし続ける、ということが大切になってきます。
それが、「病院から在宅へ」という意味です。
その、在宅重視の医療を実現するために、かぎを握るのが、かかりつけ医の存在です。
かかりつけ医は、普段から診療だけでなく、健康相談、食生活の指導、大病院の紹介など、その人の健康を支える、様々なことを行います。
このかかりつけ医の重要な条件の一つ、「24時間対応」が大きなハードルになっていて、かかりつけ医は、休日や深夜でも不安をかかえた患者さんに、電話でこたえたり必要な時には往診も行います。
医師が一人だけでは大変で、今回の改定では、この条件を緩めて、24時間対応は、他の医療機関との連携で行ってもよい、いわばチーム医療で乗り切ってほしいというわけです。
今回の改定で、もう一つの焦点は、みとりへの対応です。
年間の死亡者数は今後さらに増え続け、ピークの2040年には、2015年より36万人増えると見られています。
今は8割の人が病院でなくなっていますが、このままでは病院のベッドが足りなくなるおそれがあります。
いわゆる「多死社会」、といわれる問題です。
これは一人ひとりの尊厳がかかる重要な問題です。
このため、今回の診療報酬と介護報酬の同時改定では、特別養護老人ホームで、みとりを促す仕組みを設けます。
かかりつけ医を受診する人を増やすには、実は、大きな論点が残っていて、大病院との役割分担、いわゆる、「フリーアクセス」の問題です。
日本では、大病院であろうと、開業医だろうと、どこにかかるかは、患者が自由に選べ、「フリーアクセス」と呼ばれます。
しかし、その結果、どうなっているかといいますと、本来、高度な治療を行うための大病院に、かぜなどの軽症の人たちが集中し、現場の医師を疲弊させたり、過剰診療の温床になっている、という批判もあがっています。
そもそもなぜ、大病院にいくかというと、それは、身近に安心して頼れる医師がいないためで、そのためにも、まず、信頼できる「かかりつけ医」をどう増やしていくいのかが問われます。
最後に今回、重粒子線治療の前立腺がんが保険収載の対象として認められました。
このことは患者さんにとって朗報ですが、実は大きな問題として治療実態を無視して経営が成り立たなくなるほど治療費が下げられたことです。
患者さんの評価が高いサガハイマットの施設運営が窮地に追い込まれ、今後の患者さんの期待に応えられなくなることだけは避けなければなりません。
社会保障費が膨張して、医療や介護が危機的状況を迎えます。
いわゆる2025年問題を乗り切るためで、目指すのは、「病院から、在宅へ」の転換です。
その在宅重視、どうやって進めるのか、キーワードは三つです。
@カギをにぎる「かかりつけ医」
A最期は「終の棲家」で
Bそして、問われるフリーアクセス
7年後には、団塊の世代が、全員75歳以上となり、その結果、日本人の5人に一人が75歳以上という、超高齢社会となります。
当然、医療や介護の必要性が急激に高まります。
2015年度は、およそ118兆円だったのに対し、2025年度は148兆円、およそ1.3倍に膨れ上がると推計されています。
高齢化が進むと、実は、入院や手術を必要とする患者は減ります。
そのかわり、生活習慣病などの慢性疾患や、複数の持病をかかえるお年よりが増えます。
こうなると、治せない病気とうまくつきあいながら、自宅や介護施設など、ふだん住み慣れた場所でいつものように暮らし続ける、ということが大切になってきます。
それが、「病院から在宅へ」という意味です。
その、在宅重視の医療を実現するために、かぎを握るのが、かかりつけ医の存在です。
かかりつけ医は、普段から診療だけでなく、健康相談、食生活の指導、大病院の紹介など、その人の健康を支える、様々なことを行います。
このかかりつけ医の重要な条件の一つ、「24時間対応」が大きなハードルになっていて、かかりつけ医は、休日や深夜でも不安をかかえた患者さんに、電話でこたえたり必要な時には往診も行います。
医師が一人だけでは大変で、今回の改定では、この条件を緩めて、24時間対応は、他の医療機関との連携で行ってもよい、いわばチーム医療で乗り切ってほしいというわけです。
今回の改定で、もう一つの焦点は、みとりへの対応です。
年間の死亡者数は今後さらに増え続け、ピークの2040年には、2015年より36万人増えると見られています。
今は8割の人が病院でなくなっていますが、このままでは病院のベッドが足りなくなるおそれがあります。
いわゆる「多死社会」、といわれる問題です。
これは一人ひとりの尊厳がかかる重要な問題です。
このため、今回の診療報酬と介護報酬の同時改定では、特別養護老人ホームで、みとりを促す仕組みを設けます。
かかりつけ医を受診する人を増やすには、実は、大きな論点が残っていて、大病院との役割分担、いわゆる、「フリーアクセス」の問題です。
日本では、大病院であろうと、開業医だろうと、どこにかかるかは、患者が自由に選べ、「フリーアクセス」と呼ばれます。
しかし、その結果、どうなっているかといいますと、本来、高度な治療を行うための大病院に、かぜなどの軽症の人たちが集中し、現場の医師を疲弊させたり、過剰診療の温床になっている、という批判もあがっています。
そもそもなぜ、大病院にいくかというと、それは、身近に安心して頼れる医師がいないためで、そのためにも、まず、信頼できる「かかりつけ医」をどう増やしていくいのかが問われます。
最後に今回、重粒子線治療の前立腺がんが保険収載の対象として認められました。
このことは患者さんにとって朗報ですが、実は大きな問題として治療実態を無視して経営が成り立たなくなるほど治療費が下げられたことです。
患者さんの評価が高いサガハイマットの施設運営が窮地に追い込まれ、今後の患者さんの期待に応えられなくなることだけは避けなければなりません。
2018年02月26日
民間の道路整備に支援
高速道路から物流施設に直結する道路を整備するため、国土交通省が民間企業に費用の一部を無利子で貸し付ける制度をつくるということです。
ネット通販の拡大で物流施設の需要が増える中、高速道路に近い倉庫を資金面で支えることでモノを迅速に運べるようにします。
顧客宅への配送時間も短くなり、多くのモノを効率的に運べる場所に物流施設を整備することが一段と重要になっています。
物流網として重要な道路を指定した上で、輸出入に使う大型コンテナ車の通行許可も不要とし、物流の生産
性向上につなげる狙いがあるようです。
民間企業が施設までの道路整備費を負担する一方、インターチェンジの料金所はそれぞれの高速道路会社が整備することになっています。
民間企業が道路を整備した後は地域の自治体に無償で譲渡して維持管理します。
スマートインターも同様なスキームで、インターチェンジの料金所は高速道路公社で、それに接続する関連道路が民間ではなく市町村ということになっています。
鳥栖の山浦でも、スマートインター整備にあたってこの制度を活用できれば、違った展開が期待できるかもしれません。
明日、道守会議が佐賀市で開催され、“有明海沿岸道路どう使う”というテーマでディスカッションをしますが、そのコーディネータ役を仰せつかっています。
どういう展開になりますか、こうご期待!
ネット通販の拡大で物流施設の需要が増える中、高速道路に近い倉庫を資金面で支えることでモノを迅速に運べるようにします。
顧客宅への配送時間も短くなり、多くのモノを効率的に運べる場所に物流施設を整備することが一段と重要になっています。
物流網として重要な道路を指定した上で、輸出入に使う大型コンテナ車の通行許可も不要とし、物流の生産
性向上につなげる狙いがあるようです。
民間企業が施設までの道路整備費を負担する一方、インターチェンジの料金所はそれぞれの高速道路会社が整備することになっています。
民間企業が道路を整備した後は地域の自治体に無償で譲渡して維持管理します。
スマートインターも同様なスキームで、インターチェンジの料金所は高速道路公社で、それに接続する関連道路が民間ではなく市町村ということになっています。
鳥栖の山浦でも、スマートインター整備にあたってこの制度を活用できれば、違った展開が期待できるかもしれません。
明日、道守会議が佐賀市で開催され、“有明海沿岸道路どう使う”というテーマでディスカッションをしますが、そのコーディネータ役を仰せつかっています。
どういう展開になりますか、こうご期待!
2018年02月25日
平昌冬季五輪閉幕
平昌冬季五輪は今日、全競技を終え、平昌五輪スタジアムで閉会式が行われ、17日間の熱戦に幕を閉じま
した。
日本勢は冬季五輪では最多となる金4、銀5、銅4の計13個のメダルを獲得し、2020年東京五輪、2022年北京冬季五輪につながる活躍を見せてくれました。
閉会式には、韓国の文在寅大統領夫妻のほか、トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官や北朝鮮が派遣した金英哲朝鮮労働党副委員長らも出席し、光や映像などを駆使して、最後まで「平和の祭典」をアピールしました。
しかし、平昌五輪は北朝鮮の参加により、スポーツの祭典と民族の祭典が入り交じったものになりました。
韓国では自国の選手への熱狂的な応援のほか、日本人選手の活躍は複雑な思いで注目され、称賛もされました。
スポーツでも日本が気になり、負けたくはないという思いが。
でも、選手の競技姿勢やマナーを目のあたりにすれば、日本を認めざるを得ないという評価になったようです。
韓国で初めて開催された冬季五輪でも、韓国にとって日本は相変わらず特別な存在のようで、いろいろな場面で対日観を見せてくれたようです。
した。
日本勢は冬季五輪では最多となる金4、銀5、銅4の計13個のメダルを獲得し、2020年東京五輪、2022年北京冬季五輪につながる活躍を見せてくれました。
閉会式には、韓国の文在寅大統領夫妻のほか、トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官や北朝鮮が派遣した金英哲朝鮮労働党副委員長らも出席し、光や映像などを駆使して、最後まで「平和の祭典」をアピールしました。
しかし、平昌五輪は北朝鮮の参加により、スポーツの祭典と民族の祭典が入り交じったものになりました。
韓国では自国の選手への熱狂的な応援のほか、日本人選手の活躍は複雑な思いで注目され、称賛もされました。
スポーツでも日本が気になり、負けたくはないという思いが。
でも、選手の競技姿勢やマナーを目のあたりにすれば、日本を認めざるを得ないという評価になったようです。
韓国で初めて開催された冬季五輪でも、韓国にとって日本は相変わらず特別な存在のようで、いろいろな場面で対日観を見せてくれたようです。
2018年02月24日
春近し

今日は、昼間はだいぶ暖かくなりました。
まだ寒い春先にほかの花に先駆けて咲く花として「梅」がありますが、山王公園では、紅梅に加えて白梅も見ることができます。
まだまだ厳しい寒さは続きますが、草や木は春の準備を始めているように感じます。
今では「日本の花」というと桜という印象が強いですが、その昔は梅の方が桜よりも人気があったようです。
万葉集には萩に続いて2番目に多く登場していて、昔の日本人の梅への関心の高さがわかります。
山王公園には、多くの子供連れの家族を見かけることができました。
元気に駆け回り遊ぶ子供の姿を見ると微笑ましくなります。
東京の孫とついついタブらせてみてしまいますが、下の子が保育園に入園する前に福岡に来るということですが、今から楽しみです。
2018年02月23日
引っ越し難民
4月の異動時期に希望通りに転居できない「引っ越し難民」が大量に生まれる恐れがありそうです。
なぜこのような状況になったかというと、一つには運転手不足を背景に昨秋、宅配大手のヤマト運輸、佐川急便が運賃の値上げと労働条件見直しに踏み切ったのが大きな要因です。
好待遇を求める運転手たちで引っ越しのドライバーが不足気味になりました。
さらに、長時間労働抑制などの働き方改革で、大手業者を中心に今春引っ越し受注を絞る動きもあります。
学生アルバイトもきつい仕事を敬遠しがちで、作業員集めに苦心する業者も多いといいます。
国立大学の2次試験はこれからで、3月の合格発表後に新居を決めることになり学生はそれどころではありませんが、その父兄が気をもんでいるのかもしれません。
我が国は、就職や会社の地域間異動、入学式など重要行事が春に一極集中します。
思い出せば、本省勤務から地方の事務所長に転勤するときに、引っ越しに苦労することがありました。
その時は、東京都庁や都立大学の移転時期が重なり、なかなか引っ越し業者が見つかりませんでした。
四国の某事務所の所長で転勤した同期は、四国の運送会社を空車を呼んだようですし、大型の12トン車で引っ越しした同期もいました。
人材不足の克服と生産性革命が叫ばれる中で、慣れ親しんできた企業や学校の歳時記を思い切って見直す時期に来ているのかもしれません。
なぜこのような状況になったかというと、一つには運転手不足を背景に昨秋、宅配大手のヤマト運輸、佐川急便が運賃の値上げと労働条件見直しに踏み切ったのが大きな要因です。
好待遇を求める運転手たちで引っ越しのドライバーが不足気味になりました。
さらに、長時間労働抑制などの働き方改革で、大手業者を中心に今春引っ越し受注を絞る動きもあります。
学生アルバイトもきつい仕事を敬遠しがちで、作業員集めに苦心する業者も多いといいます。
国立大学の2次試験はこれからで、3月の合格発表後に新居を決めることになり学生はそれどころではありませんが、その父兄が気をもんでいるのかもしれません。
我が国は、就職や会社の地域間異動、入学式など重要行事が春に一極集中します。
思い出せば、本省勤務から地方の事務所長に転勤するときに、引っ越しに苦労することがありました。
その時は、東京都庁や都立大学の移転時期が重なり、なかなか引っ越し業者が見つかりませんでした。
四国の某事務所の所長で転勤した同期は、四国の運送会社を空車を呼んだようですし、大型の12トン車で引っ越しした同期もいました。
人材不足の克服と生産性革命が叫ばれる中で、慣れ親しんできた企業や学校の歳時記を思い切って見直す時期に来ているのかもしれません。
2018年02月22日
働き方法案の行方
政府が今国会の最重要法案と位置づけしている働き方改革法案を巡る与野党対立が激化しています。
法案に盛り込む裁量労働制拡大に関し、厚生労働省の調査に不備が発覚したことが最大の理由のようです
が、法案には民進党が求める長時間労働規制なども含まれています。
裁量労働制の拡大も脱時間給制度導入も3年前の国会で提案されながら審議されずにずるずると今に至っています。
野党などの「かえって長時間労働を助長する」といった批判が強かったためです。
国立大学でも以前、大学法人化の際に、教員の実態では裁量労働制がなじみやすいのに法人の権限が強くなり、長時間労働強いられるのではないかということで、一般事務と同じ勤務体系を選択した大学あったようで、国会の議論と同じような構図がありました。
就労規則でそのように謳われているものの、実態は夜型勤務になっていてその分出勤が遅くなりがちでした。
以前関わった大学では、就労規則違反ということで、出勤管理を厳密に行ったことがあります。
そもそもこの問題は、日本の1人当たりの労働生産性がOECD加盟35か国の中で21番目と欧米諸国に劣後したままです。
日本は人口減で働き手が減る一方、人工知能の登場で従来通りの働き方は通用しなくなります。
このためには、一人ひとりの能力を最大限に生かし、生産性を高める多様な働き方ができる土俵づくりを急がなければならないわけで、働き方改革を政争の具にしている場合ではありません。
対立の背景を探ると、国会運営で与野党が落としどころを探る国会対策の機能不全ぶりが鮮明となっているようで、与野党で国会が機能不全に陥るのを避ける知恵が求められます。
法案に盛り込む裁量労働制拡大に関し、厚生労働省の調査に不備が発覚したことが最大の理由のようです
が、法案には民進党が求める長時間労働規制なども含まれています。
裁量労働制の拡大も脱時間給制度導入も3年前の国会で提案されながら審議されずにずるずると今に至っています。
野党などの「かえって長時間労働を助長する」といった批判が強かったためです。
国立大学でも以前、大学法人化の際に、教員の実態では裁量労働制がなじみやすいのに法人の権限が強くなり、長時間労働強いられるのではないかということで、一般事務と同じ勤務体系を選択した大学あったようで、国会の議論と同じような構図がありました。
就労規則でそのように謳われているものの、実態は夜型勤務になっていてその分出勤が遅くなりがちでした。
以前関わった大学では、就労規則違反ということで、出勤管理を厳密に行ったことがあります。
そもそもこの問題は、日本の1人当たりの労働生産性がOECD加盟35か国の中で21番目と欧米諸国に劣後したままです。
日本は人口減で働き手が減る一方、人工知能の登場で従来通りの働き方は通用しなくなります。
このためには、一人ひとりの能力を最大限に生かし、生産性を高める多様な働き方ができる土俵づくりを急がなければならないわけで、働き方改革を政争の具にしている場合ではありません。
対立の背景を探ると、国会運営で与野党が落としどころを探る国会対策の機能不全ぶりが鮮明となっているようで、与野党で国会が機能不全に陥るのを避ける知恵が求められます。
2018年02月20日
“ガテン系女子”“けんせつ小町”“ドボジョ”
“ガテン系女子”“けんせつ小町”“ドボジョ”。
これらは、建設・土木の現場で働く女性を称する言葉で、この分野で女性の活躍の場が広がる中で、職場にも女性に配慮したいろいろな変化がみられるようになりました。
現場に設けられた女性専用のトイレや専用のシャワールームが作られたところもあり、仕事のあと汗を流して、そのまま女子会に参加できると好評とのことでした。
現場監督の女性がかぶっていたヘルメットもあごひもが透明になっていて、日焼けをしてもあとが目立たないようにする“女性目線”で作られています。
このほかにも、女性の小さな手でも握りやすく力が入りやすいよう持ち手部分に樹脂を使ったモンキーレンチ、留め具の素材をアルミに変えて軽くした安全帯もあります。
女性の体にあった作業服も広まり、もう男性用のSサイズを着なくてもすむようになりました。
それだけでなく、“男社会”のイメージが強い職場で、長く働き続けるには何が必要なのかというと、将来のキャリアはどうなるのか、特に、結婚・出産を経ても働き続けられるのか、不安を抱える若手は少なくありません。
まだ女性の採用実績が少ないため、ロールモデルとなる先輩の女性が周りにいないケースも多いのが現状で、女性職員にとって不安です。
ロールモデルとなる“スーパーウーマン”も少しずつではありますが、誕生してきてきました。
しかし、誕生した背景には、基本的には彼女たち自身の意志と努力の賜物ですが、加えて励まし支えた上司や職場の仲間の存在がありました。
こうしたロールモデルがいるのはまだ、大手ゼネコンなどのほんの一部に限られるということです。
ただ、建設・土木の業界で“前例”を打ち破る職場の改革が進むことは、同じように“男社会”のイメージの強いほかの業界でも、女性の活躍の場が広がるヒントになることは確かのようです。
全国の大学でも同様な傾向があると思われますが、非常勤講師をしている佐賀大学では土木系の学生に10数名の女性がいます。
中には、ゼネコン希望もいますから、このような職場環境の改善はありがたい話です。
これらは、建設・土木の現場で働く女性を称する言葉で、この分野で女性の活躍の場が広がる中で、職場にも女性に配慮したいろいろな変化がみられるようになりました。
現場に設けられた女性専用のトイレや専用のシャワールームが作られたところもあり、仕事のあと汗を流して、そのまま女子会に参加できると好評とのことでした。
現場監督の女性がかぶっていたヘルメットもあごひもが透明になっていて、日焼けをしてもあとが目立たないようにする“女性目線”で作られています。
このほかにも、女性の小さな手でも握りやすく力が入りやすいよう持ち手部分に樹脂を使ったモンキーレンチ、留め具の素材をアルミに変えて軽くした安全帯もあります。
女性の体にあった作業服も広まり、もう男性用のSサイズを着なくてもすむようになりました。
それだけでなく、“男社会”のイメージが強い職場で、長く働き続けるには何が必要なのかというと、将来のキャリアはどうなるのか、特に、結婚・出産を経ても働き続けられるのか、不安を抱える若手は少なくありません。
まだ女性の採用実績が少ないため、ロールモデルとなる先輩の女性が周りにいないケースも多いのが現状で、女性職員にとって不安です。
ロールモデルとなる“スーパーウーマン”も少しずつではありますが、誕生してきてきました。
しかし、誕生した背景には、基本的には彼女たち自身の意志と努力の賜物ですが、加えて励まし支えた上司や職場の仲間の存在がありました。
こうしたロールモデルがいるのはまだ、大手ゼネコンなどのほんの一部に限られるということです。
ただ、建設・土木の業界で“前例”を打ち破る職場の改革が進むことは、同じように“男社会”のイメージの強いほかの業界でも、女性の活躍の場が広がるヒントになることは確かのようです。
全国の大学でも同様な傾向があると思われますが、非常勤講師をしている佐賀大学では土木系の学生に10数名の女性がいます。
中には、ゼネコン希望もいますから、このような職場環境の改善はありがたい話です。
2018年02月19日
地方空港の国際化
訪日外国人観光客の増加を追い風に、地方空港で国際線の就航が増えているようです。
政府が訪日客数増加の旗振りを進めてきたことも背景にあるようです。
東京や静岡、京都をつなぐゴールデンルートに集まりやすい訪日客の分散を目指し、国は地方の着陸料の割引や補助、地方業務などを支援しています。
羽田や成田など主要7空港を除く地方空港に限ると、入国外国人数は2016年に109万人となり、2012年比で2.4倍となっています。
また、富山、静岡、岡山、広島、米子、山口宇部、高松、佐賀の8空港では国際線の路線数が国内線を超え、知名度が高くない地域でも海外との距離が近づいています。
佐賀空港には国際線が2路線就航しており、タイのヒット映画のロケ地となったためタイ人の人気が高く、韓国からは温泉目当ての観光客が多いといいます。
佐賀県は観光アプリの利用データを集めて行動パターンを分析し、人気のルートやスポットを把握し集客につなげようとしていて、よい意味でだいぶ変わりました。
しかし、地方空港の収支はよくないようです。
佐賀空港でも2016年度の収支は1.8億円の赤字で、前年度よりも赤字幅は増え、県が一般財源から補てんしています。
便数が増えて着陸料などは増えたものの、それ以上に消防や警備のコストがかさんだようです。
インバウンドに貢献し、国際線の路線が多くなってきた地方管理の佐賀空港ほか静岡、岡山、山口宇部の各空港も支出が収入を上回っており、差額は県が負担している実態を何とかしないといけません。
政府が訪日客数増加の旗振りを進めてきたことも背景にあるようです。
東京や静岡、京都をつなぐゴールデンルートに集まりやすい訪日客の分散を目指し、国は地方の着陸料の割引や補助、地方業務などを支援しています。
羽田や成田など主要7空港を除く地方空港に限ると、入国外国人数は2016年に109万人となり、2012年比で2.4倍となっています。
また、富山、静岡、岡山、広島、米子、山口宇部、高松、佐賀の8空港では国際線の路線数が国内線を超え、知名度が高くない地域でも海外との距離が近づいています。
佐賀空港には国際線が2路線就航しており、タイのヒット映画のロケ地となったためタイ人の人気が高く、韓国からは温泉目当ての観光客が多いといいます。
佐賀県は観光アプリの利用データを集めて行動パターンを分析し、人気のルートやスポットを把握し集客につなげようとしていて、よい意味でだいぶ変わりました。
しかし、地方空港の収支はよくないようです。
佐賀空港でも2016年度の収支は1.8億円の赤字で、前年度よりも赤字幅は増え、県が一般財源から補てんしています。
便数が増えて着陸料などは増えたものの、それ以上に消防や警備のコストがかさんだようです。
インバウンドに貢献し、国際線の路線が多くなってきた地方管理の佐賀空港ほか静岡、岡山、山口宇部の各空港も支出が収入を上回っており、差額は県が負担している実態を何とかしないといけません。
2018年02月18日
やってくれました
今晩、スピードスケートの女子500メートルが行われ、小平奈緒が36秒94の五輪新記録で金メダルに輝きました。
スピードスケートの女子で初、日本選手団主将として冬季大会初めての金メダルになったわけで、心から祝福したいと思います。
小平選手はレースを振り返り、「周りが何も見えないくらいうれしいです。考えないようにしていたこともあったが、全て報われたような気持ちです。二人三脚ではなくて、学生だとか同じチームの人たちが私を支えて下さったので、皆にありがとうと伝えたいです。最初から集中して、自分の持ち味を出し切れたレースだったと思います。獣かどうか分からないですけど、躍動感あふれるレースができたと思います」
インタビュワーが、集中力がすごかったことを獣のような目つきでという表現になったのでしょうが、かわいらしい小平さんに対して失礼な発言でした。
小平選手は昨季から続く国内外の連勝を25に伸ばし、地元・韓国の李相花選手の3連覇を阻みました。
これで、今大会ではフィギュア男子の羽生結弦に続いて2個目の「金」で、メダル数は最多だった長野五輪の10個に並びました。
小平選手は、日本選手団主将も務め、重圧を乗り越えての金メダル獲得、本当におめでとうございます
スピードスケートの女子で初、日本選手団主将として冬季大会初めての金メダルになったわけで、心から祝福したいと思います。
小平選手はレースを振り返り、「周りが何も見えないくらいうれしいです。考えないようにしていたこともあったが、全て報われたような気持ちです。二人三脚ではなくて、学生だとか同じチームの人たちが私を支えて下さったので、皆にありがとうと伝えたいです。最初から集中して、自分の持ち味を出し切れたレースだったと思います。獣かどうか分からないですけど、躍動感あふれるレースができたと思います」
インタビュワーが、集中力がすごかったことを獣のような目つきでという表現になったのでしょうが、かわいらしい小平さんに対して失礼な発言でした。
小平選手は昨季から続く国内外の連勝を25に伸ばし、地元・韓国の李相花選手の3連覇を阻みました。
これで、今大会ではフィギュア男子の羽生結弦に続いて2個目の「金」で、メダル数は最多だった長野五輪の10個に並びました。
小平選手は、日本選手団主将も務め、重圧を乗り越えての金メダル獲得、本当におめでとうございます
2018年02月17日
羽生が勝って、羽生が負けた
平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で羽生結弦選手がやってくれました。
前日のショートプログラムで首位に立った羽生選手は、フリースケーティング(FS)で206.17点、合計317.85点をマークし、男子シングルで66年ぶりとなる五輪連覇を達成しました。
今大会の日本勢初の金メダルです。
日本中の人がテレビにくぎ付けになって、ドキドキハラハラ、かたずをのんで応援していたと思います。
冒頭の4回転サルコーを決めると、続く4回転トーループ、3回転フリップも着氷し、後半も4回転サルコー―3回転トーループを決め、4回転トーループ、3回転ループこそバランスを崩しましたが、痛めていたはずの右足で必死に耐えました。
けがで練習不足は否めませんでしたから、フリーは演技時間が長いこともあって、体力が最後まで持つのか心配でした。
確かに後半は疲れが見える時間帯もありましたが、観客の力強い声援を後押しに頑張ってくれました。
滑り終えると、右手を掲げ、会心の笑みを見せました。
そして、最後は何度も何度も雄叫びを上げ、感情を爆発させたのが印象的でした。
宇野昌磨もFS202.73点、合計306.90点で2位に入り、銀メダルを獲得してこれまた立派でした。
一方、将棋の羽生善治竜王と藤井聡太五段の第11回朝日杯での対決も今日話題になりました。
公式戦では初めての対局になりましたが、こちらは藤井五段が見事勝利し決勝へ駒を進め、羽生氏が負けました。
決勝では、広瀬章人八段との対戦になりましたが、これまた広瀬八段は撃破し、加藤一二三九段の15歳10カ月を抜き、史上最年少の15歳6カ月での一般棋戦優勝となりました。また、史上最年少の六段昇段も決定しました。
羽生選手と藤井五段はお見事の一言で、テレビでは二人の話題で持ちきりでした。
よくやってくれました。
今日は、羽生が勝って、羽生が負けた一日でしたが、すごい記録に日本中が沸きました。
前日のショートプログラムで首位に立った羽生選手は、フリースケーティング(FS)で206.17点、合計317.85点をマークし、男子シングルで66年ぶりとなる五輪連覇を達成しました。
今大会の日本勢初の金メダルです。
日本中の人がテレビにくぎ付けになって、ドキドキハラハラ、かたずをのんで応援していたと思います。
冒頭の4回転サルコーを決めると、続く4回転トーループ、3回転フリップも着氷し、後半も4回転サルコー―3回転トーループを決め、4回転トーループ、3回転ループこそバランスを崩しましたが、痛めていたはずの右足で必死に耐えました。
けがで練習不足は否めませんでしたから、フリーは演技時間が長いこともあって、体力が最後まで持つのか心配でした。
確かに後半は疲れが見える時間帯もありましたが、観客の力強い声援を後押しに頑張ってくれました。
滑り終えると、右手を掲げ、会心の笑みを見せました。
そして、最後は何度も何度も雄叫びを上げ、感情を爆発させたのが印象的でした。
宇野昌磨もFS202.73点、合計306.90点で2位に入り、銀メダルを獲得してこれまた立派でした。
一方、将棋の羽生善治竜王と藤井聡太五段の第11回朝日杯での対決も今日話題になりました。
公式戦では初めての対局になりましたが、こちらは藤井五段が見事勝利し決勝へ駒を進め、羽生氏が負けました。
決勝では、広瀬章人八段との対戦になりましたが、これまた広瀬八段は撃破し、加藤一二三九段の15歳10カ月を抜き、史上最年少の15歳6カ月での一般棋戦優勝となりました。また、史上最年少の六段昇段も決定しました。
羽生選手と藤井五段はお見事の一言で、テレビでは二人の話題で持ちきりでした。
よくやってくれました。
今日は、羽生が勝って、羽生が負けた一日でしたが、すごい記録に日本中が沸きました。
2018年02月16日
スマートタウン
スマートタウンとは、生活インフラの管理にIT(情報技術)を使い、省エネルギーや生活の質を高めることを目指す次世代型都市や街のことを言います。
家庭やオフィスの電力需要を分析するスマートメーターや、太陽光などで発電した電池を蓄える蓄電池を活用し、電力消費量や環境への負荷を押さえたりします。
そのほかにも、交通渋滞の予測データをもとに信号機を制御して渋滞を緩和したり、センサーを活用して水質や騒音、大気汚染度を監視したりします。
また、自動運転車の導入を目指したりして、都市の競争力向上につなげ、優秀な人材を呼び込む効果も狙っています。
日本の官民がベトナムで最先端技術を結集したスマートタウンを建設するといいます。
住友商事、三菱重工など20社以上と経済産業省が参画し、自動車運転バスやITを活用した省エネルギー機器を備えた街を2023年までに完成させる予定です。
場所は、ハノイの中心地から北に15分ほど行ったところらしく、開発途上でしたが新興住宅地がそうかもしれません。
中国の影響力が高まる東南アジアで、親日ぶりが際立つベトナムとの関係を深める狙いもありそうです。
住友商事はベトナムでの実績があり、20年近く前からタンドン工業団地の開発に関わっていて、以前にそこを見学に訪れた時、福田元首相の息子さんから説明を伺ったことを思い出しました。
交通渋滞や大気汚染に悩むアジア各国に新たな都市のモデルを示すことになりそうです。
家庭やオフィスの電力需要を分析するスマートメーターや、太陽光などで発電した電池を蓄える蓄電池を活用し、電力消費量や環境への負荷を押さえたりします。
そのほかにも、交通渋滞の予測データをもとに信号機を制御して渋滞を緩和したり、センサーを活用して水質や騒音、大気汚染度を監視したりします。
また、自動運転車の導入を目指したりして、都市の競争力向上につなげ、優秀な人材を呼び込む効果も狙っています。
日本の官民がベトナムで最先端技術を結集したスマートタウンを建設するといいます。
住友商事、三菱重工など20社以上と経済産業省が参画し、自動車運転バスやITを活用した省エネルギー機器を備えた街を2023年までに完成させる予定です。
場所は、ハノイの中心地から北に15分ほど行ったところらしく、開発途上でしたが新興住宅地がそうかもしれません。
中国の影響力が高まる東南アジアで、親日ぶりが際立つベトナムとの関係を深める狙いもありそうです。
住友商事はベトナムでの実績があり、20年近く前からタンドン工業団地の開発に関わっていて、以前にそこを見学に訪れた時、福田元首相の息子さんから説明を伺ったことを思い出しました。
交通渋滞や大気汚染に悩むアジア各国に新たな都市のモデルを示すことになりそうです。
2018年02月14日
虐殺の背景
1年前にマレーシアで北朝鮮のキム・ジョンナム(金正男)氏が暗殺された事件の背景が見えてきました。
中国政府の関係者が、6年余り前に死去した北朝鮮のキム・ジョンイル(金正日)総書記の後継問題が背景にあることを明らかにしました。
中国政府関係者の情報では、北朝鮮のナンバー2とされていたチャン・ソンテク氏が以前、中国を訪問した際、当時の胡錦涛国家主席に対し会談で、ジョンナム氏を北朝鮮の最高指導者にしたいという意向を明らかにしたということです。
この情報がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に伝えられたことが事件の引き金になったという見方を示しました。
この会談は、当時、中国の最高指導部のメンバーだった周永康政治局常務委員が部下を使って盗聴しており、周氏は北朝鮮の最高指導者となっていたキム・ジョンウン氏に会談の内容を密告したということです。
この年の12月、チャン氏は国家反逆罪などで処刑され、さらにジョンナム氏は去年2月にマレーシアで暗殺されており、中国政府は、周永康氏によってもたらされた情報がキム・ジョンウン委員長のげきりんに触れ、事件の引き金になったとようです。
当時、周氏の周辺には汚職捜査の手が及んでおり、周氏としては、北朝鮮とのパイプを利用することで指導部の動きをけん制しようとしたのではないかとの見方が出ています。
その後、周氏は汚職や国家機密漏えい罪などに問われて無期懲役の判決を受けましたが、関係者によりますと、北朝鮮への密告が国家機密漏えい罪に当たると判断されたということです。
いずれにしても、この構図は現代では考えられないことであり、北朝鮮の独裁政治が許す環境での出来事のように思います。
中国政府の関係者が、6年余り前に死去した北朝鮮のキム・ジョンイル(金正日)総書記の後継問題が背景にあることを明らかにしました。
中国政府関係者の情報では、北朝鮮のナンバー2とされていたチャン・ソンテク氏が以前、中国を訪問した際、当時の胡錦涛国家主席に対し会談で、ジョンナム氏を北朝鮮の最高指導者にしたいという意向を明らかにしたということです。
この情報がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に伝えられたことが事件の引き金になったという見方を示しました。
この会談は、当時、中国の最高指導部のメンバーだった周永康政治局常務委員が部下を使って盗聴しており、周氏は北朝鮮の最高指導者となっていたキム・ジョンウン氏に会談の内容を密告したということです。
この年の12月、チャン氏は国家反逆罪などで処刑され、さらにジョンナム氏は去年2月にマレーシアで暗殺されており、中国政府は、周永康氏によってもたらされた情報がキム・ジョンウン委員長のげきりんに触れ、事件の引き金になったとようです。
当時、周氏の周辺には汚職捜査の手が及んでおり、周氏としては、北朝鮮とのパイプを利用することで指導部の動きをけん制しようとしたのではないかとの見方が出ています。
その後、周氏は汚職や国家機密漏えい罪などに問われて無期懲役の判決を受けましたが、関係者によりますと、北朝鮮への密告が国家機密漏えい罪に当たると判断されたということです。
いずれにしても、この構図は現代では考えられないことであり、北朝鮮の独裁政治が許す環境での出来事のように思います。
2018年02月13日
山間部での農泊事業
農家や漁業者が宿泊施設を経営する動きが増えてきました。
国内外の観光客に農山村の風景や、伝統的な料理を楽しんでもらうことは高い付加価値を生み、国や地方自治体は協力し、農家の自立や地域の活性化につなげてほしいものです。
欧州などでは農家やワイン製造所が宿泊施設を経営し、観光客の長期滞在につなげるアグリツーリズムが定着しています。
しかし、これまで日本の農漁業政策は食料自給率の向上に重点を置き、観光サービス業の展開はイチゴ狩りなど一部にとどまっていました。
農村などの風景や暮らしは、訪日外国人旅行者にとって埋もれた観光資源ですし、2016年の観光庁の調べでは、訪日旅行者のうち農漁村などを体験した比率は1割に満たないということです。
兵庫県篠山市では地域活性化の目的で農家が法人組織「集落丸山」を立ち上げ、空いた古民家を改修し、1棟貸しで旅行者に提供しています。
1人1泊あたりの単価は1万〜4万円台と安くはありませんが、年間600〜800人ほどの顧客を集めています。
顧客は昔ながらの民家に滞在し、仲間や家族で囲炉裏を囲んでの食事などに従来の宿泊施設にはない価値を見いだしているといいます。
佐賀でも、参考となる面があると思います。
政府は訪日旅行者の拡大策として、農村などを楽しんでもらう「農泊」施設を2020年までに全国500地域で展
開したい考えのようです。
農業の条件が不利な山間部などで農泊事業をうまくいかせるように、知恵を絞ってほしいものです。
国内外の観光客に農山村の風景や、伝統的な料理を楽しんでもらうことは高い付加価値を生み、国や地方自治体は協力し、農家の自立や地域の活性化につなげてほしいものです。
欧州などでは農家やワイン製造所が宿泊施設を経営し、観光客の長期滞在につなげるアグリツーリズムが定着しています。
しかし、これまで日本の農漁業政策は食料自給率の向上に重点を置き、観光サービス業の展開はイチゴ狩りなど一部にとどまっていました。
農村などの風景や暮らしは、訪日外国人旅行者にとって埋もれた観光資源ですし、2016年の観光庁の調べでは、訪日旅行者のうち農漁村などを体験した比率は1割に満たないということです。
兵庫県篠山市では地域活性化の目的で農家が法人組織「集落丸山」を立ち上げ、空いた古民家を改修し、1棟貸しで旅行者に提供しています。
1人1泊あたりの単価は1万〜4万円台と安くはありませんが、年間600〜800人ほどの顧客を集めています。
顧客は昔ながらの民家に滞在し、仲間や家族で囲炉裏を囲んでの食事などに従来の宿泊施設にはない価値を見いだしているといいます。
佐賀でも、参考となる面があると思います。
政府は訪日旅行者の拡大策として、農村などを楽しんでもらう「農泊」施設を2020年までに全国500地域で展
開したい考えのようです。
農業の条件が不利な山間部などで農泊事業をうまくいかせるように、知恵を絞ってほしいものです。
2018年02月12日
各地でまた大雪
各地で雪による高速道路の一部区間通行止めが発生し、また、広域で冬用タイヤ装着規制となっています。
NEXCO各社などは高速道路利用者に対し、不要不急の外出を避け、やむを得ず利用する場合は、最新の気象情報や道路交通情報を確認するとともに、冬用タイヤ装着とタイヤチェーン携行を呼びかけています。
九州では、九州道の八代JCT〜人吉IC間が通行止め(12日16時現在)になっているようで、福岡高速、北九州高速も2日夕方まで通行止めなっていました。
明日は、三瀬越えで佐賀に行く予定でしたが、現在がチェーン規制で、明日はまた雪が降るということで、電車にしないといけないようです。
今朝、起きると、屋根や庭の植木に雪が積もっていて、今日一日寒い一日となりました。

本来ですと、今日はゴルフを予定していて、前回も1月の雪で順延したこともあって、何が何でも今回はと意気込んでいましたが、結果雪でまた伸ばすことになりました。
今の時期、ゴルフを計画するのがそもそも無理だったのかもしれません。
平昌は、このような寒さではなく、凍てつくような寒さで、選手の皆さんは大変です。
これから、メダルが期待される選手が続々登場しますが、ぜひ頑張ってほしいものです。
NEXCO各社などは高速道路利用者に対し、不要不急の外出を避け、やむを得ず利用する場合は、最新の気象情報や道路交通情報を確認するとともに、冬用タイヤ装着とタイヤチェーン携行を呼びかけています。
九州では、九州道の八代JCT〜人吉IC間が通行止め(12日16時現在)になっているようで、福岡高速、北九州高速も2日夕方まで通行止めなっていました。
明日は、三瀬越えで佐賀に行く予定でしたが、現在がチェーン規制で、明日はまた雪が降るということで、電車にしないといけないようです。
今朝、起きると、屋根や庭の植木に雪が積もっていて、今日一日寒い一日となりました。

本来ですと、今日はゴルフを予定していて、前回も1月の雪で順延したこともあって、何が何でも今回はと意気込んでいましたが、結果雪でまた伸ばすことになりました。
今の時期、ゴルフを計画するのがそもそも無理だったのかもしれません。
平昌は、このような寒さではなく、凍てつくような寒さで、選手の皆さんは大変です。
これから、メダルが期待される選手が続々登場しますが、ぜひ頑張ってほしいものです。
2018年02月10日
五輪外交で日米韓の強化になったか?
安倍晋三首相が平昌五輪の開会式の前に開かれた文在寅大統領との会談で、安倍首相が「五輪後が山場だ。非核化に対する北朝鮮の真摯な意思と具体的な行動が必要だ」と述べたのに対し、文大統領は「北の非核化が進展するまで軍事演習を延期しないよう求めるものと理解している。だが、この問題はわれわれの主権問題であり、内政の問題」と反発したようです。
そして、「総理がこの問題を直接取り上げることは困る」と強調しました。
強力な対北朝鮮制裁と圧力の維持を望む安倍首相と、平昌五輪を機に南北対話ムードを続けたい文大統領の立場の隔たりが鮮明になった格好です。
安倍首相は訪韓前に、ペンス副大統領と会談しました。
「核武装した北朝鮮は決して受け入れない」との認識で一致し、今後も非核化にむけて最大の圧力を継続する方針を確認しました。
南北対話を念頭に北朝鮮の「ほほえみ外交に目を奪われてはいけない」との考えも共有し、両氏の会談は、文政権の北朝鮮への融和路線にくぎを刺すためで、北朝鮮への対応で揺れている韓国を繋ぎとめようとしていることは明白でした。
その成果を持って安倍首相は、文大統領と会談しましたが両者の認識の違いが明確になった格好です。
その一方で本日、文大統領と北朝鮮の高官級代表団との会談で、金正恩朝鮮労働党委員長の実妹、金与正・党中央委員会第1副部長が正恩氏の親書を携えた「特使」として文大統領に、早期の訪朝を要請したといいま
す。
文大統領は「条件を整え、早い時期に実現させたい」と前向きな考えを示したということで、流れは北朝鮮の思惑通りになってきているように感じます。
どうも日米韓の強化が五輪外交で果たせたとはならなかったようです。
そして、「総理がこの問題を直接取り上げることは困る」と強調しました。
強力な対北朝鮮制裁と圧力の維持を望む安倍首相と、平昌五輪を機に南北対話ムードを続けたい文大統領の立場の隔たりが鮮明になった格好です。
安倍首相は訪韓前に、ペンス副大統領と会談しました。
「核武装した北朝鮮は決して受け入れない」との認識で一致し、今後も非核化にむけて最大の圧力を継続する方針を確認しました。
南北対話を念頭に北朝鮮の「ほほえみ外交に目を奪われてはいけない」との考えも共有し、両氏の会談は、文政権の北朝鮮への融和路線にくぎを刺すためで、北朝鮮への対応で揺れている韓国を繋ぎとめようとしていることは明白でした。
その成果を持って安倍首相は、文大統領と会談しましたが両者の認識の違いが明確になった格好です。
その一方で本日、文大統領と北朝鮮の高官級代表団との会談で、金正恩朝鮮労働党委員長の実妹、金与正・党中央委員会第1副部長が正恩氏の親書を携えた「特使」として文大統領に、早期の訪朝を要請したといいま
す。
文大統領は「条件を整え、早い時期に実現させたい」と前向きな考えを示したということで、流れは北朝鮮の思惑通りになってきているように感じます。
どうも日米韓の強化が五輪外交で果たせたとはならなかったようです。
生産性革命
安倍政権は、生産性革命の旗を掲げています。
ノーベル経済楽章を受賞したポール・クルーグマン教授は「生産性がすべてではないが、ほぼすべて」と言
っています。
安倍政権の生産性に焦点を合わせるのは正しいし、それを解決する上で一番大切なことは、働く人の「やる気」です。
働く人のエンゲージメントは、インドが77%で首位、米国が59%、ドイツが47%、フランスが45%、韓国が40%で、日本は31%と28か国で最も低い国際調査があります。
他の調査も同様な結果が出ており、日本人の低エンゲージメントは揺るぎのない事実です。
このエンゲージメントは「会社の目指す方向と自分のやりたいことが合致している状態」を指すといいます。
エンゲージメントにはもともと「結婚」「婚約」という意味があるそうで、仕事におけるエンゲージメントとは会社(組織)とそこで働く個人が幸せな結婚をしている状態と理解するとわかりやすいかもしれません。
「日本人はまじめで勤勉」というのが世間での常識で、働きすぎが問題になるほど年間の労働時間が長いのが特徴です。
しかし、考えないといないのは、それは受け身のまじめさで、自ら仕事に積極的に向き合うエンゲージメントが低いとすれば、生産性を高めるようなイノベーションが生まれにくいということです。
専門家は、日本人の低エンゲージメントと日本経済の低生産性は密接不可分の関係にあると指摘します。
サガハイマットも、今回の保険収載の関係で、多くの患者さんの治療を可能とする体制が求められますが、まずは職員のエンゲージメントを高めることから始めなければなりません。
ノーベル経済楽章を受賞したポール・クルーグマン教授は「生産性がすべてではないが、ほぼすべて」と言
っています。
安倍政権の生産性に焦点を合わせるのは正しいし、それを解決する上で一番大切なことは、働く人の「やる気」です。
働く人のエンゲージメントは、インドが77%で首位、米国が59%、ドイツが47%、フランスが45%、韓国が40%で、日本は31%と28か国で最も低い国際調査があります。
他の調査も同様な結果が出ており、日本人の低エンゲージメントは揺るぎのない事実です。
このエンゲージメントは「会社の目指す方向と自分のやりたいことが合致している状態」を指すといいます。
エンゲージメントにはもともと「結婚」「婚約」という意味があるそうで、仕事におけるエンゲージメントとは会社(組織)とそこで働く個人が幸せな結婚をしている状態と理解するとわかりやすいかもしれません。
「日本人はまじめで勤勉」というのが世間での常識で、働きすぎが問題になるほど年間の労働時間が長いのが特徴です。
しかし、考えないといないのは、それは受け身のまじめさで、自ら仕事に積極的に向き合うエンゲージメントが低いとすれば、生産性を高めるようなイノベーションが生まれにくいということです。
専門家は、日本人の低エンゲージメントと日本経済の低生産性は密接不可分の関係にあると指摘します。
サガハイマットも、今回の保険収載の関係で、多くの患者さんの治療を可能とする体制が求められますが、まずは職員のエンゲージメントを高めることから始めなければなりません。
2018年02月08日
診療報酬改定
国民の高齢化が進み、コストの高い高度医療が広まる中、国民医療費は2025年度に57兆円8千億円に膨れ上がります。
足元と比べると4割増、75歳以上に限るならば7割増しとなります。
多くの課題を抱えたまま、診療報酬について、2018年度からの詳細な改定方針が昨日、決まったようです。
重粒子線治療も2年前の改定で骨軟部が保険対象となり、今回前立腺と頭頚部が保険対象となりました。
重粒子線治療は切らずにがん病巣をたたくことができることから、体力を消耗せず、副作用も少なく、短い期間で外来で治療でき、保険の対象になったことからますます期待が大きくなります。
サガハイマットでも、保険の対象となったことから、患者さんにとってより身近な治療方法として位置づけされますから、多くの患者さんが紹介で来られることが予想されます。
その受け入れ体制の整備が急がれます。
今回の診療報酬改定の大きな特徴は、地域のかかりつけ医への報酬を手厚くするほか、第病院との役割分担も進めて効率的な医療の提供体制をつくる方向にかじを切ったことです。
ただ、団塊世代が全員75歳以上になり、社会保障費用が急増する2025年に向けた対策は踏み込み不足で、課題は多いといわれています。
高齢者は所得が少なくても資産は比較的多いケースが多いので、金融資産額を考慮した負担の在り方や市販品と医療機関での処方では格差があることから薬剤費の自己負担の在り方などが対応としての必要性が言われています。
医療サービスを負担との関係でどのようにすべきか、本格的な議論が待ったなしのようです。
足元と比べると4割増、75歳以上に限るならば7割増しとなります。
多くの課題を抱えたまま、診療報酬について、2018年度からの詳細な改定方針が昨日、決まったようです。
重粒子線治療も2年前の改定で骨軟部が保険対象となり、今回前立腺と頭頚部が保険対象となりました。
重粒子線治療は切らずにがん病巣をたたくことができることから、体力を消耗せず、副作用も少なく、短い期間で外来で治療でき、保険の対象になったことからますます期待が大きくなります。
サガハイマットでも、保険の対象となったことから、患者さんにとってより身近な治療方法として位置づけされますから、多くの患者さんが紹介で来られることが予想されます。
その受け入れ体制の整備が急がれます。
今回の診療報酬改定の大きな特徴は、地域のかかりつけ医への報酬を手厚くするほか、第病院との役割分担も進めて効率的な医療の提供体制をつくる方向にかじを切ったことです。
ただ、団塊世代が全員75歳以上になり、社会保障費用が急増する2025年に向けた対策は踏み込み不足で、課題は多いといわれています。
高齢者は所得が少なくても資産は比較的多いケースが多いので、金融資産額を考慮した負担の在り方や市販品と医療機関での処方では格差があることから薬剤費の自己負担の在り方などが対応としての必要性が言われています。
医療サービスを負担との関係でどのようにすべきか、本格的な議論が待ったなしのようです。
2018年02月07日
平壌五輪
「平昌五輪」ではなく、「平壌五輪」ではないかと韓国世論がざわついています。
江陵の選手村宿舎に北朝鮮の「共和国旗」が宿舎の3階に届く大きさで掲げられています。
北朝鮮はこれ見よがしに存在をアピールする様子に、韓国のインターネット世論が「北朝鮮のための平壌五輪なのか」とかみつきました。
通常なら共和国旗の掲揚は法律違反になります。
金正恩委員長の「新年の辞」をきっかけに、電撃的に決まった合同チーム結成や朝鮮半島旗を掲げての合同入場などが決まりました。
文政権が掲げる「南北融和」を国内外に示す格好の舞台ですが、国民の間では政府の一存で決まったことへの不満となっています。
「国民の声に耳を傾ける大統領のはずが、五輪は独断が目立つ」と手厳しい意見も出ています。
世論調査では、国民の72%が南北合同チームに反対し、特に若者に反対が多いといいます。
金正恩を「委員長、指導者、上様」と、そして北朝鮮代表団も「先生」の呼称をつけて呼ぶよう、政府が大会関係者を指導する文書を配布したことなどに、「度が過ぎる」と八発する動きがあるようですが、もっともですよね。
江陵の選手村宿舎に北朝鮮の「共和国旗」が宿舎の3階に届く大きさで掲げられています。
北朝鮮はこれ見よがしに存在をアピールする様子に、韓国のインターネット世論が「北朝鮮のための平壌五輪なのか」とかみつきました。
通常なら共和国旗の掲揚は法律違反になります。
金正恩委員長の「新年の辞」をきっかけに、電撃的に決まった合同チーム結成や朝鮮半島旗を掲げての合同入場などが決まりました。
文政権が掲げる「南北融和」を国内外に示す格好の舞台ですが、国民の間では政府の一存で決まったことへの不満となっています。
「国民の声に耳を傾ける大統領のはずが、五輪は独断が目立つ」と手厳しい意見も出ています。
世論調査では、国民の72%が南北合同チームに反対し、特に若者に反対が多いといいます。
金正恩を「委員長、指導者、上様」と、そして北朝鮮代表団も「先生」の呼称をつけて呼ぶよう、政府が大会関係者を指導する文書を配布したことなどに、「度が過ぎる」と八発する動きがあるようですが、もっともですよね。
2018年02月06日
久しぶりの雪景色

トンネルを抜けたら雪景色。
今朝、福岡市内では雪が積もるほどではありませんでしたが、山を越えて鳥栖市に入ると真っ白に雪に覆われていました。
午前中の雪の降り方だと帰るころにはどうなるかと心配されましたが、道路の雪も次第に解けていきました。
数年に1度の非常に強い寒気の影響で、北陸の平地で雪が降り続いていて、特に福井市では37年前の「昭和56年豪雪」以来の記録的な大雪になり積雪は平年の6倍を超えています。
このほかの地域でも積雪が平年と比べて、金沢市でおよそ4倍、富山市でおよそ3倍と各地で大雪となり、交通など市民生活に大きな影響が出ています。
気象庁によりますと、シベリア東部に蓄積していた寒気が北西の強い季節風の影響で北陸など西日本の日本海側にかかり、そのまま6日も居座り続けています。
さらに朝鮮半島の北側で分かれた風が日本海でぶつかり、雪雲が発達して福井県や石川県などにかかり続けました。
こうした雪雲を流れ込ませる風の集まりは、「JPCZ」=「日本海寒帯気団収束帯」と呼ばれ、大雪をもたらす際に見られる現象で、このあとも北陸を中心にかかる見込みで、気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。
上空の寒気と雪雲の流れ込みが続くため、北陸などの日本海側では8日にかけて雪が降り続き、さらに積雪が増えるおそれがあるようです。
北部九州は、早く寒さの峠を越えてほしいものです。
2018年02月05日
日韓首脳会談

平昌五輪まであと4日となりました。
北部九州は昨日から雪が舞う寒い日となっていますが、平昌は夜の気温がマイナス10度以上になる極寒の地域です。
安倍首相は、冬季五輪の開会式に出席するため韓国の平昌を訪れ、文在寅大統領と会談をします。
当初は、韓国側が日韓合意を「重大な欠陥がある」として追加措置への期待を示したことから、首相は判断を保留していました。
世論調査でも、こうした韓国の姿勢を「納得できない」とする回答が8割を超えました。
また自民党内には、「韓国に誤ったメッセージを与える」などと訪韓への慎重論もくすぶっていました。
それでもこの局面で文氏と会談を決断した意義はというと、慰安婦問題と、核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成が迫る北朝鮮への対応を急いで行う必要を認識したからだと思います。
北朝鮮の金正恩委員長が1月1日に五輪参加への意欲を表明してから、南北対話は北朝鮮ペースで進んでいることが気になります。
米韓合同軍事演習も五輪期間中は延期されたとはいえ、文氏の姿勢、対応からすると今後の開催も危ぶまれます。
そういう意味でも、日韓首脳会談で「平昌後」の対北朝鮮にくぎを刺し、日米韓が連携して圧力路線を堅持するよう働きかけることは重要です。
五輪成功を期す文政権にとって、首相の訪韓は間違いなく助け船になりますから、韓日関係の未来志向的な発展につながるよう、韓国も日本の意とするところ組んでほしいものです。
2018年02月04日
寒梅

厳しい寒さが続く中、早咲きの梅が開花する頃となりました。
俳句の世界では梅は春の季語ですが、「早梅」「寒梅」などは、晩冬の季語にあたるといいます。
ほころび始めた梅の花を見ながら、春の気配を待ちわびることにしたいのですが、数年に一回といわれる今日からの寒波は身に沁みます。
いつもウォーキングする山王公園には、こども元気な姿はありましたが、ジョギング、ウォーキングする姿は数え切れるくらいわずかなものでした。
皆、手袋、耳を隠せる毛糸の帽子など、寒さ対策は万全です。

山王公園には桜見で多くの人が訪れますが、桜の木の入れ替えが行われています。
老木を診断して寿命と考えられる木は伐採が進んでいました。
桜の花でアーケードができてきれいでしたが、片方の木の多くがすでに切られていましたので、今年は見ることができなくて残念です。
鳥栖の朝日山でも、桜の木で老木となったものは伐採され、もう新しい桜の木が植えられています。
佐賀県庁前の桜の木も、そろそろかもしれませんが、老木とはいえまだまだきれいな花を咲かせてくれます。
2018年02月03日
粒子線がん治療
昨日は、九州農政局のOB会に呼ばれて重粒子線がん治療についてのお話をしてきました。
最高齢85歳、平均年齢は70 歳ぐらいでしょうか、総勢40名ぐらいの参加者の前で1時間ほど重粒子線がん治療、サガハイマットのPRをしてきました。
皆さん熱心に聞いていただき、そのあとの懇親会でも多くの質問や相談が寄せられました。
併せて、現職時代の仕事の話も懐かしくさせていただきました。
今日は、日本経済新聞社西部支社で行われたセミナー“陽子線治療って何?”に参加しました。
講師は鹿児島県指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターのオフィス福岡室長の田中さんが講師でした。
陽子線治療はサガハイマツトの重粒子線とは異なるもう一つの粒子線治療です。
メディポリスは、サガハイマットよりも4年早く開業して実績を上げておられますが、場所のハンディ等があって営業面で苦労されているようで、今日のような広報に力を入れられているようです。
サガハイマットと比べて医療連携が十分図られていないように見受けられますし、陽子線は照射回数が多く治療日数が重粒子線よりも多くかかることが業績を伸ばせないことにつながっているのかもしれません。
患者さんは鹿児島県が一番多く、近傍の宮崎県や熊本県がそれに続き、九州が7割強で、九州以外の地域からも来られています。
北海道からも来られていて、ほとんどかすい臓がんで、藁にもすがる思いで来られているようです。
前立腺がんは4割ぐらいで、その代わりに肝がん肺がんが2割程度と多く、サガハイマットとは構成が異なり、医療システムや場所、宿泊施設など両センターの特色の違いからきているのかもしれません。
来年度から、前立腺と頭頚部が新たに保険収載となり、医療界におけるがん治療の勢力図に変化が見られそうですし、粒子線治療も生き残りをかけて正念場を迎えます。
またその中で、両センターの治療実績が新たな展開を見せるかもしれません。
最高齢85歳、平均年齢は70 歳ぐらいでしょうか、総勢40名ぐらいの参加者の前で1時間ほど重粒子線がん治療、サガハイマットのPRをしてきました。
皆さん熱心に聞いていただき、そのあとの懇親会でも多くの質問や相談が寄せられました。
併せて、現職時代の仕事の話も懐かしくさせていただきました。
今日は、日本経済新聞社西部支社で行われたセミナー“陽子線治療って何?”に参加しました。
講師は鹿児島県指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターのオフィス福岡室長の田中さんが講師でした。
陽子線治療はサガハイマツトの重粒子線とは異なるもう一つの粒子線治療です。
メディポリスは、サガハイマットよりも4年早く開業して実績を上げておられますが、場所のハンディ等があって営業面で苦労されているようで、今日のような広報に力を入れられているようです。
サガハイマットと比べて医療連携が十分図られていないように見受けられますし、陽子線は照射回数が多く治療日数が重粒子線よりも多くかかることが業績を伸ばせないことにつながっているのかもしれません。
患者さんは鹿児島県が一番多く、近傍の宮崎県や熊本県がそれに続き、九州が7割強で、九州以外の地域からも来られています。
北海道からも来られていて、ほとんどかすい臓がんで、藁にもすがる思いで来られているようです。
前立腺がんは4割ぐらいで、その代わりに肝がん肺がんが2割程度と多く、サガハイマットとは構成が異なり、医療システムや場所、宿泊施設など両センターの特色の違いからきているのかもしれません。
来年度から、前立腺と頭頚部が新たに保険収載となり、医療界におけるがん治療の勢力図に変化が見られそうですし、粒子線治療も生き残りをかけて正念場を迎えます。
またその中で、両センターの治療実績が新たな展開を見せるかもしれません。
2018年02月02日
夜の経済
今、“夜の経済”が、日本の経済活性化の切り札として期待されています。
具体的な話として、東京・原宿にあるカフェ「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU」が紹介されています。
入り口では、アニメの世界から飛び出したようなコスプレの女性がお出迎えし、店内はケーキの形をしたメリーゴーラウンドや、色鮮やかなきのこのデコレーションなど、日本のポップカルチャーが満載です。
食事もポップで、“カラフル”なパスタやパフェなどがテーブルに運ばれてきます。
ディナータイムの午後6時の開店と同時に次々と来店客が現れ、そのほとんどが外国人だといいます。
SNSや口コミサイトなどで紹介され、人気になったということです。
次の紹介は、居酒屋巡りのツアーです。
こちらも参加者はやはり外国人旅行者で、日本の庶民的な夜の過ごし方を体験したいということで、赤提灯をはしごして、焼き鳥や枝豆の食べ方、生搾りのレモンサワーの飲み方などの説明を受けながら、夜の街を満喫しています。
このように、切り札は外国人の「夜遊び」だそうで、今、「ナイトタイムエコノミー」と専門的な呼び名までつけられているようです。
政府は2020年までに旅行者を4000万人に、消費額を8兆円まで増やす目標を掲げていて、その目標達成の切り札になると言われているのが夜の経済=ナイトタイムエコノミーだというわけです。
ナイトタイムエコノミーへの懸念もあります。
夜間の騒音、泥酔者への対処、犯罪の発生リスクにどう対応するのかも考えなければなりませんし、夜に働く人手の確保も課題です。
しかし、ナイトタイムエコノミーは、これからの少子高齢化社会において魅力的であることは確かです。
具体的な話として、東京・原宿にあるカフェ「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU」が紹介されています。
入り口では、アニメの世界から飛び出したようなコスプレの女性がお出迎えし、店内はケーキの形をしたメリーゴーラウンドや、色鮮やかなきのこのデコレーションなど、日本のポップカルチャーが満載です。
食事もポップで、“カラフル”なパスタやパフェなどがテーブルに運ばれてきます。
ディナータイムの午後6時の開店と同時に次々と来店客が現れ、そのほとんどが外国人だといいます。
SNSや口コミサイトなどで紹介され、人気になったということです。
次の紹介は、居酒屋巡りのツアーです。
こちらも参加者はやはり外国人旅行者で、日本の庶民的な夜の過ごし方を体験したいということで、赤提灯をはしごして、焼き鳥や枝豆の食べ方、生搾りのレモンサワーの飲み方などの説明を受けながら、夜の街を満喫しています。
このように、切り札は外国人の「夜遊び」だそうで、今、「ナイトタイムエコノミー」と専門的な呼び名までつけられているようです。
政府は2020年までに旅行者を4000万人に、消費額を8兆円まで増やす目標を掲げていて、その目標達成の切り札になると言われているのが夜の経済=ナイトタイムエコノミーだというわけです。
ナイトタイムエコノミーへの懸念もあります。
夜間の騒音、泥酔者への対処、犯罪の発生リスクにどう対応するのかも考えなければなりませんし、夜に働く人手の確保も課題です。
しかし、ナイトタイムエコノミーは、これからの少子高齢化社会において魅力的であることは確かです。
2018年02月01日
「ワーケーション」
新しい働き方に「ワーケーション」というのがあるそうで、「ワーケーション」は、仕事の「ワーク」と「バケーション」を組み合わせたことばです。
日本マイクロソフト社は就業規則を抜本的に見直し、時間や場所にとらわれない働き方を追求し、「ワーケーション」を可能にしています。
マーケティングの担当者の例が紹介されていて、夏休みに友人とキャンプ旅行に行ったとき、2日目に大切な会議の予定が急きょ入ってしまい、キャンプ場にパソコンを持ち込み、オンラインで会議に参加したということです。
「休みも取りやすいし、外で働くことも認められているので、両方を満喫できていると実感している」と話しています。
そもそもワーケーションは、子育てをする女性社員から「働く場所を自由に選びたい」という要望を受けて実現しました。
業務執行役員は「いきいきと働ける環境をつくっていくことが会社にとっても成長に結び付く」と話しています。
企業のワーケーションに着目し、観光の底上げにつなげられないかと期待している自治体もあります。
それは和歌山県で、東京から飛行機で1時間余りのリゾート地、白浜の魅力をアピールしています。
温泉で足湯を楽しむなどした後、仕事場となるインターネット環境が整った近くの公共施設へ向かい、仕事を終えて外に出れば真っ青な海が眺められ、すぐにリゾート気分に戻れます。
快適にワーケーションの場として、和歌山県は白浜の魅力をアピールしているそうです。
休暇中に会議に出たときの給料はどうなるのか、サービス残業につながらないのか、などいろいろ気になる点もありますが、ワーケーションは、自分のやりたい仕事をやり、かつ長期休暇を取りやすくしますし、一歩先の働き方かもしれません。
日本マイクロソフト社は就業規則を抜本的に見直し、時間や場所にとらわれない働き方を追求し、「ワーケーション」を可能にしています。
マーケティングの担当者の例が紹介されていて、夏休みに友人とキャンプ旅行に行ったとき、2日目に大切な会議の予定が急きょ入ってしまい、キャンプ場にパソコンを持ち込み、オンラインで会議に参加したということです。
「休みも取りやすいし、外で働くことも認められているので、両方を満喫できていると実感している」と話しています。
そもそもワーケーションは、子育てをする女性社員から「働く場所を自由に選びたい」という要望を受けて実現しました。
業務執行役員は「いきいきと働ける環境をつくっていくことが会社にとっても成長に結び付く」と話しています。
企業のワーケーションに着目し、観光の底上げにつなげられないかと期待している自治体もあります。
それは和歌山県で、東京から飛行機で1時間余りのリゾート地、白浜の魅力をアピールしています。
温泉で足湯を楽しむなどした後、仕事場となるインターネット環境が整った近くの公共施設へ向かい、仕事を終えて外に出れば真っ青な海が眺められ、すぐにリゾート気分に戻れます。
快適にワーケーションの場として、和歌山県は白浜の魅力をアピールしているそうです。
休暇中に会議に出たときの給料はどうなるのか、サービス残業につながらないのか、などいろいろ気になる点もありますが、ワーケーションは、自分のやりたい仕事をやり、かつ長期休暇を取りやすくしますし、一歩先の働き方かもしれません。