ウクライナ戦争の終結が期待されましたが、米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が不調に終わり、先が見えなくなりました。
トランプ大統領の一見ロシアを有利に導くような独断的な手法にゼレンスキー大統領が今後のロシアに対する安全保障に不安を感じたのも解かりますが、この修羅場での外交を上手に立ち回れなかったのが残念でした。
さて一方でガザ地区の停戦問題ですが、トランプ氏は約200万人のガザ住民をヨルダンやエジプトに移住させると提案しましたが同国は拒否しています。
構想はイスラエル建国に伴って多くのパレスチナ人が故郷を負われた「ナクパ(大惨事)」を想起させ、アラブ社会の反発は根強いものがあります。
そんな中、トランプ米大統領は、自ら主張するパレスチナ自治区ガザのリゾート構想に関する動画を自信のSNSに投稿したようです。
「トランプタワー」を想起させる高層ビルや地震の黄金像が立つ様子が描かれており、物議をかもしそうです。
トランプ氏は米国がガザを所有すると主張し、地中海のリゾートになぞらえて「中東のリビエラ」に作り替える構想を打ち出しています。
投稿された映像は30秒程度の長さで、AIを使って作られたとみられます。
戦闘で荒廃したガザを「次は何だ?」と字幕が表示され、高層ビル群が立ち並ぶビーチへと変貌した映像が流れます。
トランプ氏の黄金像のほか、米実業家のイーロン・マスク氏も登場し、プールサイドとみられる場所で、トランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相が飲み物を片手にくつろぐ様子も出てきます。
動画には陽気な音楽とともに「ドナルドがあなたたちを自由にするためにやってくる」「トランプ・ガザは輝く」などのフレーズが流れるといいます。
アラブ諸国の指導者は、ガザ復興をめぐりトランプ氏からの圧力と、同氏の構想への国民の反発の板挟みとなっていて、トランプ氏が投稿した映像はパレスチナやアラブ社会の花発を激化させる恐れがありそうです。
2025年03月03日
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