2025年03月06日

九州の建設業界で外国人材の活用

建設業界は深刻な人手不足で経営環境が厳しさを増しており、倒産件数がここ10年間で過去最高となるなど、慢性的な人手不足に2024年問題が追い打ちをかけたようです。

そのような中、九州の建設業界が、東南アジア出身などの外国人材の戦力化を急いでいます。



福岡県の地場ゼネコンへいせいは現地の大学、ズイタン大学と連携し、「金の卵」を育成するラボを開設し、外国人従業員の割合が約2割を占めるまでになったようです。

ズイタン大学では「スキルラボ」と呼ばれる研究室の建築学科の学生たちにへいせいのインターンシップに参加できる制度を導入しています。

卒業後はへいせいへの就職を希望している学生もでてきました。



建設業界が深刻な人手不足となる中で、へいせいでも人手不足により工事の受注を断るケースがあったといいます。

同社では現在、20人ほどの海外出身者が勤務し、外国人比率が約2割を占めるまでになりました。



松尾建設グループの翠興産でもほぼ同水準まで比率を高めました。

同社社長は「海外人材は貴重な戦力。単なる労働力ではなく、ずっと一緒に働いてもらいたい」と語ります。



給与水準が高い関東圏に移った外国人社員もいるようで、同社では人材流出を防ごうと、スキルに応じて日本人と同じレベルの給与の支給や母国に帰国できるように特別有給休暇を付与しています。

また、帰国時に片道の旅費を負担し、働きがいを感じられるようにするほか、会社への「帰属意識」を高める工夫をしているそうで、外国人材の定着のカギとなりそうです。
posted by 川上義幸 at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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