JTBが旅行代理店から脱却を進め、香川県や沖縄県など全国7地域で地元の事業者と連携し、観光地の開発に乗り出しました。
交通インフラを整備するほか、ホテル開発にも参画し、主力の旅行以外の事業で利益の半分を稼ぐ会社へと変革します。
小豆島には「二十四の瞳映画村」や「道の駅小豆島オリーブ公園」など多くの観光スポットが点在しますが、周遊に使えるバスの便数は少なく、タクシーやレンタカーの台数にも限りがあり、繁忙期には大型の観光バスが集中し、数kmの渋滞が発生していました。
また、新型コロナウィルス禍で複数の宿泊施設が廃業し、人手不足で客室稼働率を抑えるホテルも出てきたようです。
人手不足やインフラが壁となり、せっかくの観光資源を十分に生かしきれない実態がありました。
JTBが中心となる「20年先の小豆島を作るプロジェクト」による実証実験で、小豆島町やスタートアップなど約20の企業や団体が参画し、観光名所を結ぶ4航路で自動運転ボートを運行しました。
28年までに本格運用を目指しています。
また、島内42カ所にシェアサイクルの専用車両を160台設置し、自動運転ボートの寄港地の近くにも設置して、自転車で観光スボットの周遊を促します。
また、自動運転バスの走行を実証し、27年に特定条件下での無人運転「レベル4」の実現を目指しています。
自ら観光地の開発に乗り出す背景には、旅行事業の回復が遅れ、事業構造の転換が急務となっていることがあります。
JTB社長は「旅行商品を売って手数料を得るだけではなく、旅そのものの価値を作っていく」と話しています。
JTBは小豆島のような「エリア開発事業」を全国7地域で展開し、23〜28年度に400億円を投資するといます。
2025年03月11日
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